番外編:ピッキングハーモニクスを違った視点から攻略
今日はずーーっと記事にしたかったピッキングハーモニクスについて少し話したいと思います。
僕はメタルで本格的にギターをはじめたんですが、まぁメタルでは山ほどでてきますよねピッキングハーモニクス。
その割に初心者には難しい。
解説動画をみても感覚で語られている事が多い。
ということで今回は少しだけ理論的に習得の手助けになるように説明できたらなと思います。
ピッキングハーモニクスってなによ?
誤解を恐れずにいうと、指で5フレットの上とかを触りながら弾いてすぐ離すと鳴る
特殊奏法だからなんかよくわからない原理で鳴ってると思ってしまいそうですが
じゃあそもそもナチュラルハーモニクスってなによ?
これは弦の長さの1/2の点を触りながら弾くと2倍の振動数の音(1オクターブ上の音)が
弦の長さの1/3の点を触りながらを弾くと3倍音(1オクターブと完全5度上)
弦の長さの1/4の点を触りながら弾くと4倍音(2オクターブ上の音)
(以下略)
そんな感じで決まった点を指で触りながら弾くと元の音の何倍かの周波数の音がなるというのがハーモニクスです。
こちらのサイトで図できれいにまとめてくださっているので見てみてください。
1,2フレットあたりにハーモニクスポイントがものすごく密集してますね。
さて勘のいいみなさんならもうお気づきでしょう。
私が先程からずっと言っている弦の長さの1/○の点
これは前後関係ないんです。5フレットと24フレットのハーモニクスが同じ音程なのはこういうからくりです。
つまりナットから近いハーモニクスポイントは、ブリッジ付近にも全く同じ距離に存在しているんです。
あれ~こんなにブリッジに近いところにあるならもしかして右手でピッキングするついでに親指で触れるんじゃね???
しかも右手で全部済ませちゃえば、左手は更に押弦してもっとバリエーション豊かなハーモニクスもだせるぞ とそういう寸法なわけです。
で練習にはどう活かすの?
私も闇雲に練習してましたが、ずばりハーモニクスなのではっきり鳴るポイントと
どうやってもイマイチなポイントがあります。
イマイチなポイントで練習してると自分が下手なのか、それともピッキング自体はうまくいってるのに場所が悪いのかわかりにくいんです。
とりあえず今回は私の好きな3弦11フレットを押弦した音の場合を考えてみましょう。
11フレットからブリッジの駒までは私のギター(ロングスケール)の場合
大体345mmでした。この長さに対して1/4の場所の点、ずばりブリッジの駒から86mmあたりにはっきりハーモニクスがなるところがあると思います。
左手で11フレットを押弦しながら右手の親指の側面でその点を触り、右手の人差し指ではじいてみてください。
3弦11フレットの音の2オクターブ上の音がでるのでわかりやすいと思います。
HSHだったらSの真上、HHだったらちょうどピックアップの真ん中あたりですね。
どうでしょう、ハーモニクスでましたか?
場所を意識しながら練習すればピッキングハーモニクスがうまく出来ているのか、出来ていないのか分かりやすいと思います。
肝心なのは親指の側面が触れる位置が点の上かどうかなので
点の位置をピッキングすればいいってわけではないので注意してください
この場所で音を確認しながら親指でかする感覚を養いましょう!